2013年12月04日

【特定秘密保護法案を可決したがっている政治家全員に質問】 あなたは、2006年に8月19日、高浜原発の警備をしていた23歳の警察官が拳銃自殺したニュースをおぼえていますか? 

もう何年も前の、2006年のニュースですが、私は忘れずに憶えています。
【高浜原発で巡査拳銃自殺 大阪府警が警備で派遣】

【引用者注意!! 2006年のニュースの引用です!!】

〜以下、引用〜

高浜原発で巡査拳銃自殺 大阪府警が警備で派遣
 19日午後4時ごろ、福井県高浜町の関西電力高浜原発1、2号機の復水処理建屋内で、大阪府警警備部第3機動隊の男性巡査(23)が壁を背にして座り込み、頭から血を流しているのを同僚が発見、小浜署に通報した。所持していた拳銃で自殺したとみられ、即死状態だった。  巡査は、警備のため8月6日から高浜原発に特別派遣されていた。19日も勤務していたが、午後2時20分ごろから施設内で行方不明になり、同僚らが捜していた。  大阪府警によると、巡査は最近、仕事に対して自信を失ったような言動を繰り返していたという。家族にあてた遺書も見つかっており、小浜署が、自殺の動機などについて調べている。
《 2006/08/19 11:51 【共同通信】》
〜以上、引用終わり〜

この新聞記事を複写したコピーも、今も探せば部屋のどこかにあります。
ちょうど、北朝鮮からのミサイルが何発か発射された時期の、ちょっと後でした。

もしかすると、「原発を標的にしてミサイルが飛んできたら」という恐怖に囚われて、若い警官が拳銃で自殺したのかもしれないな、と、その時期、北朝鮮のミサイル発射のニュースがテレビでひっきりなしに報じられていましたから、テレビから影響を受けやすい小説家の私は、自然にそう想像しました。

(「何でお前、そのことを小説に書かなかったんだ!」と怒らないでください。このニュースの記事を、作中にわずかですが、必然があって引用した短篇小説を、その年の11月には書き上げたのですが、肝心のそれを載せるはずの媒体(同人誌)が、情けないことに、結局は発行されなかったのです。だから、今も未発表のままです。でも、だからこそ、このニュース自体については、こうしてはっきりと記憶しているのです。)

「隣国からミサイルが!」と連日報道されて、実際に届きはしなかったものの、でもロケットかミサイルか、詳しくは知りませんが、何かしら飛ぶヤツ(「飛翔体」)を発射していたのは事実でしたし、いつ日本に着弾するかわからない、そういう恐くなる情報ばかりが伝えられていたのも確かです。(私、当時のテレビで報道された、北朝鮮のミサイル関連のニュースやワイドショーは、断片的にですが、結構、ハードディスクレコーダーに録画保存しておるのですよ。北海道のすぐ左脇にミサイルが着弾したかのような地図を、数分間「ニュース」と称してかかげた、【虚報】まがいのテレビの早朝の速報については、当時、「WB(早稲田文学フリーペーパー)」に連載していた拙稿「絶対兵役拒否宣言」でもきっちり批判しております。)
小泉首相が依然大人気で、当時は官房長官だった安倍晋三氏が、「飛翔体が……」という声明文を読み上げていたことが思い出されますが、2006年は、そのような年です。

関西電力・高浜原発といえば、そもそもそのミサイルの発射国に近い日本海側ですから、いくら原発の建屋周辺で警備をしても、もしミサイルが原発を標的にしてまともに飛んできたら、その建屋の周りを巡回している一巡査の力では、どうやって防ぐこともできないし、警備している本人は、その場合は間違いなく即死するわけです。おまけに、日本の国家も相当破滅的な状態に陥ってしまうことも容易に想像できるので、そうするとまた、それまでの期間、必死で警備してきた自己の職務も、自分の努力とは無関係に、遂行できなかったという、警察官としては実に悲惨な結果に至るわけです。
(というより、もし、現実に、関西電力・高浜原発にミサイルが着弾して、爆発が起こったら、こうやって警備してきた一警察官のことなんて、誰が思い出すのでしょうか? だって、このニュースも、ほとんどの人が知らなかったでしょう? 新聞でも、小さく報じられただけでしたから。)

そういう、「北朝鮮からのミサイルがいつ飛んできてもおかしくないぞ」とマスコミで派手に騒がれている時期に、原発警備という大変な職務に就くような、自分の努力や勤勉さや職務能力を超えたところでの外部からの一撃によって、自分の仕事と自己の存在理由そしておのれの命のすべてが、いつ、木っ端微塵に破壊されるかもしれない危険と始終隣り合わせの、そこまでの"極限状態"を、私は経験したことなんてないですけれど、でも、その状況では、誰だって、不安すぎて、いつ精神的に破綻したっておかしくないぐらいじゃないでしょうか?

この2006年から、もう7年もの歳月が流れました。
2011年には、地震と津波で福島にある東電の原発は何基も爆発・メルトダウンしましたが、上記記事の、自殺した大阪府警の当時23歳だった巡査が警備していた高浜原発は、現実には敵対的な破壊攻撃も受けていないし、ミサイルや何かで爆破もされていません。そして、私が今これを書いている2013年12月4日現在は、高浜原発は止まっています(2011年に、アホな関西電力の役員は「テポドンが着弾しても大丈夫」なんて株主総会でとんでもないことを言ってましたけれど)。

でも、自殺した大阪府警の巡査は、テロ攻撃を受けるかも知れない危険性が普段よりも一段と高まった時期に、現実の高浜原発付近での物理的攻撃の有無とは関係なく、その危機と恐怖が局所的に増大する状況下で職務を遂行することに精神的に耐えきれない状態になって、「所持していた拳銃で自殺した」ということは、充分にあり得るのではないか、と私は推測したのです。
(「遺書」の詳しい内容が報じられていないので、推測しかできませんが、でも、時期的に、そうに違いないだろう、と私は考えました。もし、私の憶測が間違っている、「誤解である」というのであれば、それは、誤解を招きかねないわずかな情報だけで記事を構成している、新聞記者の方の書き方のせいです。どんな内容の「遺書」であったか、より詳しく報じさえすれば、この警官の自殺の原因がより明らかになりませんか? それとも、イジメでもあったのでしょうか? なんで詳らかにしないのでしょうかね? まだ、特定秘密保護法案が制定されもしていない年のニュースなのに!)


さて、いよいよここから、本題に入りまうしょうか。

特定秘密保護法案が参議院でも可決したら、今年11月8日の、日経新聞の記事にもあるように、原発警備に関することがらは「特定秘密」に該当するため、今後は、この、2006年に高浜原発の警備に従事していた、大阪府警の若き巡査の自殺に類する事件が起こっても、一切報じられることはなくなってしまうのでしょうか?

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ちょっと、想像してみてください。

警察官も、自衛隊員も、官僚すらも、この法律の成立に対して、今現時点ですら、おそらく表立って反対できる立場にはないのです。

でも、この法律の成立によって、もっとも深刻な精神的プレッシャーに苛まれる日々をおくらねばならぬのは、上記の、原発を警備していて「仕事に対して自信を失ったような言動を繰り返していた」後で拳銃自殺したこの警察官と同じような立場の、シリアスな現場の公務員の方々です。

被害妄想や神経症の人、そしてまた自殺者が増えるのではないか、と私は非常に危惧しています。

あたりまえです。
ちょっと考えただけでもわかるでしょう?
ただでさえ、異常なプレッシャーの中で任務を遂行しようとして、神経を磨り減らして常に限界ギリギリで働かねばならない、重圧も責任感も押しつけられる現場の、警察官や自衛隊員や海上保安官らに、一層、目に見えないストレスを、しかも「心理的束縛」によってかけまくるわけですから、それぞれの職務にあたる人たちが正気を保つことすら難しくなるんじゃないでしょうか?

そして、職場の人間関係は、「信頼」の代わりに、「不信」に支配されることになるでしょう。
組織内部からの「秘密の漏洩」を防ぐために、監視や管理が強化されるのは無論ですから、誰が誰から監視されているのかもわからない、気違いじみた疑心暗鬼の空間ができあがってしまうはずです。
重責を引き受け、現実の困難さに直面しながら、これまで信頼してきた上司や部下から、尊敬や感謝の言葉を受け取る際にも、法案の施行後には、どこかで、「でも、最早、私は、ともに古くから働いてきた同僚たちからも監視され続けているのかもしれない」という不信を自分の胸の内で醸成し続けてしまうとしたら……? 

法案に賛成している政治家たちは、この法案施行後の様々な現場やそこで働く人のことを、一度でもリアルに想像してみたことがあるのでしょうか?

それに、秘密の漏洩を防ぐ、幹部クラスの監視者ですら、さらに誰からどんな監視をされているのかもわからない、となれば、職員が心のどこかで、「誰が自分をスパイしているのか、自分は誰に監視されているのか」ばかりを常に考えている落ち着きのない職場や現場に、創造性や発展性など、生まれるはずがありません。

【信頼関係をベースとした統制のとれた共同作業】が必要とされない職場って、公務員の方々が働く現場で、どれだけありますか?

なんで、この法案のことを話題にする際に、被害妄想や神経症や精神疾患、それに自殺者が増える可能性を誰も指摘しないのでしょうか?
(何が人間の「気」をおかしくするのか、まともに考えたことがないのですかね?)

国家として、さらに機能しなくなりますよ!


ええっ、「そんなことない」、って?
いや、そりゃあ、統計上は、「特定秘密保護法案施行後の、国家規模でのあきらかな弊害」のひとつとしての、精神疾患の増加なんて、数として、一切あらわされなくなるでしょう。
だって、それこそ、「特定秘密保護法案施行後の、国家規模でのあきらかな弊害」についての統計データ自体が、間違いなく「秘密」にされるのでしょうから。
そして、日本は、ものすごい平穏な国になるでしょうね、統計を見る限りでは。


ところで、この、関西電力・高浜原発で2006年に拳銃で自殺した大阪府警の巡査のニュースも、やがてネット上から消されてしまうのでしょうか?

どなたか、特定秘密保護法案に反対する政治家の方にお願いです!
自民、公明、あと、わけわからん拭き残した糞みたいな、「みんな」っていうより「その他」っていう感じの議員の方々に、問いただしてくださいよ。
「この法案が可決されたら、たとえば、北朝鮮から飛んでくるミサイルの脅威が騒がれている最中に、関西電力・高浜原発の警備に当たっている大阪府警の警察官が、『仕事に自信が持てなくなった』と言い残して拳銃自殺しても、そのことが報道されない国になってしまうのですか?」



何考えてるの、自民、公明、その他のみなさん?
・・・ん? それとも、何?

お前ら、日本で、こっそり原爆を作ろうと思うてんのか?


まあ、しかし、上記の如き、原発の警備をしていた警察官が「仕事に対して自信を失ったような言動を繰り返していた」後で拳銃で自殺したニュースは、非友好的近隣国のベテラン・スパイにとっては、原発警備・安全保障上の弱点、格好の、軍事的な、守りの急所にもなりかねないでしょうから、やはり、誰にも知られてはいけない、保護されるべき「秘密」として扱われてしまうのでしょうかね?

もし、そう判断されると、この私のブログも、公権力の手によって削除されるのでしょうか?

「お前は外国のスパイが喜びそうな着眼点を与えている」とか何とか難癖をつけられて・・・。

どうなんでしょうか?

はっきりと教えてくださいよ。

ええっ!?

「それは、ヒミツです!」って・・・?



テロなどがなくとも、普通に運転していたって事故が起こってしまう極めて危険な施設である「原発」が、特定秘密の範囲の対象となるような、【軍事関連施設】だというのであれば、じゃあ、総括原価方式によって、電気代として我々が支払わされている、原発維持のための電気代の一部は、間違いなく、【軍事関連施設維持費用】なのだと、肝に銘じておかねばいけないのですね。


クイズ・
第一問:この2〜3日中にテポドンが日本に向けて発射されたら、それは、ひょっとして、陰謀?

それとも……。

  答えは、CMの後で――。


なぜ、小泉元首相に、誰も、特定秘密保護法案に賛成か否か、尋ねないのか?
なぜ、作家でもある猪瀬東京都知事に、誰も、特定秘密保護法案に賛成か否か、尋ねないのか?
なぜ、作家でもある石原慎太郎元都知事に、誰も、特定秘密保護法案に賛成か否か、尋ねないのか?
(既に尋ねたはったら、誰か、各氏がどんなこと言うたはったか、私に教えてください。)

村上春樹って、こういう時になんか反対の声明出してもよさそうなもんなのに、肝心な時になんでそういうニュースがないんだろう? もの凄く影響力があるはずなのに。



http://anti-secrecy.jimdo.com/
「特定秘密保護法案に反対する音楽・美術・演劇・映像・出版など表現に関わる人の会(略称:表現人の会)」
私も賛同いたしました。


posted by DJ楢山節考 at 13:29| 日記 | 更新情報をチェックする